南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
藤本 哲史
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要  この授業では、社会構造や変動メカニズムの分析に有効な理論や概念の応用性、また批判的アプローチの道具的実用性などについて考察する。社会全般を価値意識、規範、制度、権力、階級などの構成要素に分解し、それぞれが社会秩序の維持や変容にどのような役割を果たしているかを考える。特にアメリカや日本の社会における具体的問題点、たとえば経済システムと雇用、人種や性差別、家族構造と性役割、教育化社会の競争原理、権力分配の不平等などを取り上げ、それらの構造やメカニズムを説明するために、社会学的道具はいかに有効かを検討する。
学修目標 社会学的な物事の見方、分析の仕方を学習すること。特に、「構造」と「階層」の視点から私たちの社会を考察し、社会現象を分析できるようになること。また、実際に私たちの身辺にある社会問題を社会学的に分析する力を身に付けること。
授業計画 1 社会学とは:社会学の視点
2 社会学の前提条件
3 ふたつの社会学的アプローチ:Order ModelとConflict Model
4 社会組織の過程:社会的相互作用と社会的関係
5 社会構造の構成要素(1):規範、価値観
6 社会構造の構成要素(2):社会的地位、社会的役割
7 社会構造の構成要素(3):社会的統制、社会集団
8 社会構造と階層化
9 Davis-Moore Theory of Social Stratification.
10 社会階層化とSocial Control.
11 社会階層と不平等の構造化:貧困とホームレス問題を考える
12 性の階層化:企業のコース別人事制度を考える
13 階層化装置としての学校教育
14 「モチベーション」を考える
評価方法 期末試験 100%
テキスト 指定テキストは用いない。授業内に配布するレジュメおよび資料を参考のこと。
その他