南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
岡部 朗一
他の科目との関連
他学科履修
副題 マスコミュニケーションとしてのテレビメディアの可能性
授業概要 民間テレビ放送局の現職役員、社員が毎回講師となって、マスコミュニケーションとしてのテレビメディアの潜在的可能性とその課題を多角的、実践的に論じる。授業では、各講師が報道、制作等の現場体験と専門知識を駆使して、現在放送中の生の素材をふんだんに使いながら講義を進める。岡部朗一は講義全体のコーデイネーションを図り、質疑応答を中心としたディスカッションのファシリテーターとしての役割を果たす。なお、学期途中の水曜日夕方(日時は未定)に「学外授業」として、名古屋テレビ放送のスタジオおよび制作現場を訪問し、自社制作番組ができるまでのプロセスを見学する予定である。
学修目標 本講義を通して、受講者が「メディアリテラシー」(テレビに代表されるマスメディアを主体的、批判的に視聴できる能力)を高める一助としたい。
授業計画 授業では、次のトピックが扱われる予定である。(トピックの内容と順番が変わる場合がある。)
1. 「この授業のねらい」授業の目的、形式、評価方法等を説明する。「放送メディアにおける地上波テレビネットワークの地位と役割」娯楽としてのテレビ、報道機関としてのテレビ、文化としてのテレビの機能を多面的に解説し、テレビ放送の将来を展望する。
2. 「キャスター・アナウンサーの立場から」放送ジャーナリズムの実際について考える。
3. 「テレビ報道:事件報道と人権」報道の自由と人権の尊重という視点から、テレビは事件報道をどのように伝えるべきかを考える。
4. 「テレビ報道:災害報道」大規模災害発生時には速報性のあるテレビ報道の役割は大きい。その重要性、取材体制について論じる。
5. 「テレビ報道:海外特派員の役割」テレビ報道において、海外特派員の使命とその果たす役割について論じる。
6. 「デジタル時代のテレビ放送」最新のテレビ事情について論じる。
7. 「ドキュメンタリー番組の現場から」ドキュメンタリーとは何だろう。映像とは何だろう。ディレクター、放送記者によるドキュメンタリー制作の現場から考える。
8. 「スポーツ番組の現場から」スポーツ番組にかかわる問題にふれながら、テレビとスポーツとの関係を考える。
9. 「学外授業」
10. 「情報番組の現場から」ローカル情報番組の役割と作り手の視点から、取材の実際について論じる。
11. 「制作番組の現場から」「げりらっパ」担当者の立場から番組、ロケ、放送までの流れを紹介する。
12. 「これからのテレビについて」デジタル放送の新サービスについて論じる。
13. 「この授業を振り返って」これまでの11回の講義と1回の「学外授業」を総括する。
14. 「まとめ」
評価方法 講義担当者とコーディネーターとの合議により出題される問題(論述式)に関する定期試験(50分)と、毎回の授業時に提出する「フィードバック・カード」を基にして行なう出欠調査のデータを考慮して、総合的に評価する。
テキスト  テキストは使用しない。初回の授業時に「講義概要」を配布し、さらに必要に応じて参考資料としてプリント類を配布する予定である。
その他 要望事項:毎回の授業の中間と最後に設定される質疑応答を中心としたディスカッションには、積極的に参加すること。また、授業時間の制約から、授業時に指定されたテレビ番組のビデオを視聴できないから、指定された番組をあらかじめ視聴しておくか、視聴覚ライブラリーにビデオテープが用意される場合には、それをあらかじめ視聴しておくこと。