43511 フランスの社会と文学
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選 |
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春学期 |
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2 |
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3・4 |
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鎌田 隆行 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | パラテクストの詩学 |
授業概要 | 近代以降、文学作品が流通し、受容されるにあたっては本文にタイトル、序文、献辞、挿絵、後書き、解説などといった副次的なテクスト(パラテクスト)のいくつかが付されるのが通例であり、それらは読者による本文の読解に大きな影響を与えていく。本講義ではこのパラテクストが提起する諸問題について、ジェラール・ジュネットの著作『スイユ』を参照しながら具体例とともに解説を行う。 |
学修目標 | 作者だけでなく編集者・出版社の意図をも多元決定的に介在させて生成するパラテクストに注目することで、より動的な文学的事象を捉える可能性を探っていく。 |
授業計画 | まずパラテクストの分類とその主な機能を概観した後、具体例を検証しながら作品の本文との関連を読み解いていく。特に、題名のつけ方、作者自身による序文の戦略性、挿絵の機能、書物の印刷効果の美学性といった問題を詳しく論じる予定である。取り上げる事例としては19世紀フランス文学の作品を中心とするが、現代日本の文学作品についても言及を行っていきたい。 |
評価方法 | 出席状況および期末のレポート |
テキスト | |
その他 |