43526 フランスの法制
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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3・4 |
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大久保 泰甫 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | フランス民法典とその国際的影響──200年間を鳥瞰する── |
授業概要 | 通常、最初の近代法典といわれるフランス民法典を講義の中心的対象とする。この法典は1804年に成立するが(いわゆる「ナポレオン法典」)、その内容は、200年を経た今日に至るまでに極めて大きな変化を遂げてきた。授業の第1部では、民法典の成立過程を取り扱った後、その基本精神について、複数の異なる見方(解釈)を紹介しつつ詳しく説明していく。その際、他のヨーロッパ諸国との比較的視点を取り入れていく。第2部においては、19世紀および20世紀におけるフランス民法典の対外的影響の推移を、その理由を考察しつつ跡付ける。 |
学修目標 | (1) 1804年のナポレオン法典の性質規定は、簡単に一筋縄ではいかないことを十分認識すること (具体的には、よく説かれるその「近代性」は、法典の初発からのものとは言い難く、19世紀中の lectures(「読解」)の過程で成立したと考えられる)。 (2) フランス民法典の大きな対外的影響力はなぜ可能であったのか、またそれは時代と共にどの ように変化していったのかを、ダイナミックに理解すること。 |
授業計画 | 第1部 民法典(ナポレオン法典)の成立過程と基本精神 1 民法典成立までの歴史的概観 2 民法典の基本精神をめぐって 第2部 フランス民法典の対外的影響 1 ナポレオンのヨーロッパ支配と民法典の「輸出」 2 ナポレオン没落後における「輸出」法典の運命 3 近代法のモデルとしてのフランス民法典の影響(ヨーロッパ、アメリカ大陸、アフリカとアジア) |
評価方法 | 平常点(毎回出席をとり、「欠席過多」を適用)および定期試験。 |
テキスト | |
その他 | 講義要綱と資料を配付する。 |