43541 日仏交流史
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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3・4 |
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大久保 泰甫 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 幕末から明治へ──政治法制を中心として── |
授業概要 | 周知のように、幕末期に、徳川幕府と第2帝制期のフランスとは、極めて緊密な関係を結んだ。本講義の第1編(日仏関係の黎明)では、日仏修好通商条約(1858年)から駐日フランス公使レオン・ロッシュの時期における、科学技術・軍事・政治・外交・文化の各般に及ぶ様々のフランス対日援助・協力のプロセスと内容を具体的に明らかにする。次に第2編では、明治維新以後の時期を取り上げ、政治法制を中心として、フランスの学問・文化・技術がわが国の近代化に与えた影響を跡付ける。そして、その足跡と遺産が有する今日的意義を考察する。 |
学修目標 | (1) 国内的には、フランスの援助による幕府の改革が、極めて大規模な国家改造計画(陸海軍創設、内閣制度、徳川絶対主義体制樹立)を企図していたことを十分に理解すること。 (2) 国際的には、日仏提携の客観的意味を、19世紀後半における西洋列強の帝国主義的角逐という国際政治的コンテクストの中で把握すること。 (3) 明治維新以後における政治法制上の影響が、幕末期の日仏関係を土台として、新たな意味を与えられたものであることを認識すること。 |
授業計画 | 第1編 日仏関係の黎明 I 開国から日仏修好通商条約締結(1858年)まで II 日仏蜜月の時期──レオン・ロッシュの夢 第2編 明治維新以後におけるフランス法制の影響──ボワソナードを中心として── I ナポレオンの諸法典の翻訳 II フランス人法律家の招聘──ブスケとボワソナード── III 司法省法学校におけるフランス式法学教育の展開 |
評価方法 | 平常点(毎回出席をとり、「欠席過多」を適用)、および定期試験。 |
テキスト | |
その他 | 講義要綱と資料を配付する。 |