他の科目との関連 |
|
他学科履修 |
可 |
副題 |
バリ文化の運命——現在において文化をどう語るのか? |
授業概要 |
植民地研究が言うように植民地時代をへてはじめて現代が今の姿になっているのだとしたら、現在において文化をどのように語ったらよいのか。19世紀以後のインドネシアにおける文化と宗教をめぐる政策の変遷をたどりながら、この問いを考えるのが本講義の目的である。イスラムが多数派であるインドネシアにおいて、絶対的少数派であるヒンドゥーに特に焦点をあてる。 |
学修目標 |
伝統中心主義を相対化し、文化と権力の関係を冷静に考える視点をインドネシアの事例をとおして獲得する。 |
授業計画 |
19世紀の植民地政府の宗教と文化にたいする政策から出発し、20世紀に入ってからのその変容をまず論じる。さらに、脱植民地化過程にあたる独立期と連邦時代におけるインドネシアの政治体制の変化を明らかにしたうえで、スカルノ時代と対比しながらスハルト時代の文化と宗教にたいする政策の特色を論じる。そのうえで、現在において政治と文化がどのような状況にあり、それをどのように語ったらよいのかを考える。 |
評価方法 |
出欠状況、受講態度、リポート、期末試験の結果などを総合的に判断して評価する。 |
テキスト |
講義の中で参考図書を指定する。 |
その他 |
|