南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
林 尚志
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 東アジア経済の“奇跡”と“危機”の真相を探る
授業概要  韓国・タイ・中国など、東アジアの国々は、近年、日本との経済関係を深めながら「東アジアの奇跡」とも呼ばれるめざましい発展を遂げる一方で、数年前にはタイで発生した通貨危機をきっかけに「アジア通貨・経済危機」を経験しました。さらに、その後もさまざまな取り組みを進めた結果、これらの国々は再び力強い成長力を取り戻しつつあります。
 この演習では、「開発経済学」で議論されている種々のトピックを学びながら、(1)東アジア諸国は従来どのような取り組みを行い、“奇跡”と“危機”の経験を通じて一体何を学んだのか、(2)今後一層の発展を遂げる上で、さらにどのような課題を解決していく必要があるのか、等の疑問を探っていきます。
学修目標  この授業では、上記のテーマを演習形式で学ぶことを通じて、(1)アジアの経済発展に関する基礎的な内容を理解するとともに、(2)広く経済・社会に関わるさまざまな問題に対する興味や関心を深めることを目標とします。
授業計画 (1)事前レポート: 以下のテキスト[1]を読み、東アジアが力強い発展を開始した背景や発展の基本的なメカニズムを理解します。
(2)基礎編: 以下のテキスト[2](予定)を読み、開発経済学で議論される種々のトピックを学びながら、近年遂げられてきた“東アジアの奇跡”がもつさまざまな側面をとらえます。
(3)応用編: 最近時の文献、新聞、雑誌等を活用し、アジア経済に関して各自が興味のあるトピックをさらに深く学んでいきます。グループ研究や班内・全体討論会を通じて、活発な議論が行われることを目指します。
評価方法 (1)出席を重視し、(2)発表・質問等、演習への参加姿勢、(3)事前レポート・夏休みの課題などの提出課題、ならびに、(4)各係としてのゼミ活動への貢献度に基づいて評価を行います。
テキスト [1]事前レポート用: 渡辺利夫著、「アジア経済をどう捉えるか」NHKブックス568、日本放送出版協会、800円。
[2]春学期授業用[予定]: 大野健一、桜井宏二郎箸、「東アジアの開発経済学」有斐閣アルマ、有斐閣、2000円。
その他