南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
櫻井 健吾
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 産業革命(産業化)と産業社会の成立
授業概要 第1編 近代経済史への序説
         第1章 産業革命の人類史的位置−C59845.チポラの「人類史における2つの革命」論を中心に−
         第2章 概念上の諸問題−(1)経済成長、(2)産業化、(3)産業革命、(4)資本主義−
         第3章 産業革命の研究史−悲観論と楽観論−
         第4章 W.W.ロストウの「離陸」論−『経済成長の諸段階』(1862年、増補版1971年)−   
         第5章 A.ガーシェンクロンの「比較後進性の仮説」−『歴史的展望のなかの比較後進性』
(1862年)−
        第2編 人口と産業化
         第1章 前産業化時代の人口(800−1800年)−「マルサス的悪循環の世界」−
         第2章 産業化時代の人口(1750−1914年)−「マルサス的悪循環の打破と「人口爆発」−
         第3章 ドイツの過剰人口、窮乏化、産業化(1800−1850年)−過渡期の人口と経済−
         第4章 ドイツの産業化、国内人口移住、都市化(1850−1914年)−「水平的・垂直的流動性」−
         第5章 人口転換(1800−2000年)−「農業的人口様式」から「産業的人口様式」へ−
学修目標 現代世界は動態的な産業社会と呼ばれる。この産業社会がいつの時代のどの地域にどのように成立したか、それを解明することによって、現代の産業社会の特徴とは何か、われわれはどのような社会に生きているのかを明らかにする。そうすれば、過去の歴史研究が、現代の理解にいかに必要か、役立つか、理解できるであろう。
         講義では、第1編の一般論を述べた後、特殊な分野として人口を取り上げる。人口と経済のあり方を解明することによって、それが歴史的にどう変遷したか、現代世界がいかに特殊な歴史的条件の上に成立しているか、それを学ぶことができる。
授業計画 毎週プリントを配布し、上記の講義目次に従った内容を解明していく。
評価方法 筆記試験。
テキスト プリントと『近代ドイツの人口と経済』ミネルヴァ書房。
その他 毎週プリントを配布するため、授業には遅れないこと。