南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
吉本 佳生
他の科目との関連 ミクロ経済学の単位修得者に限る
他学科履修 不可
副題 同じモノやサービスが異なる価格で売られているようにみえるのはなぜか?
授業概要 企業や消費者がモノやサービスや資産(株式など)を取引する際の行動を分析対象とします。伝統的な(つまり、人が合理的に行動することを前提にした)ミクロ経済分析のツールと、人が不合理な行動をすることを前提にした分析ツールを使い分けて、現実のいろいろな経済現象について「理論的に」考えてみましょう。
学修目標 現実に、同じモノやサービスが異なる価格で売られているようにみえたときに、それはなぜかを理論的に考えるための思考方法を身につけること。
授業計画 1.需要・供給曲線で現実の経済現象を分析することの成功例と失敗例
2.機会コストと取引コスト、そして、所得格差の真実
3.価格差が生じる理由と、価格差を利用した裁定・投機
4.金融資産における無裁定価格理論
5.価格を決めるのは、フローの需給か、ストックの需給か?
6.情報が伝わらなかったり、まちがったりする理由
7.人はリスク・不確実性をどう評価するか?
8.人が不合理な行動をする理由
9.同じモノに対する本当の価格差と、みせかけの価格差
10.現実の価格差のうち、価格差別で説明できること、説明できないこと
11.現実の価格差のうち、取引コストで説明できること、説明できないこと
12.流通産業の分析 〜100円ショップで売っているモノをコンビニで買うのはなぜか?
13.労働市場の分析 〜他より不利な条件の仕事を続けるのはなぜか?
14.金融市場の分析 〜株価の変動は私たちの生活を豊かにするか?
評価方法 原則として期末試験で評価します(例えば、期末試験で満点を取ればA+とします)が、授業中に不定期にボーナス・レポートを課し、その得点を期末試験の点数に上乗せします。ただし、ボーナス・レポートの提出は任意で、かつ、どれも難問ばかりです(かなり優れたレポートを提出しない限り、ほとんど点数は得られないでしょう)。
テキスト なし(必要に応じてプリントを配布します)
その他 授業中に私語をする学生には退出を命じます。そして、教員が退出を命じた場合には、どんな理由があっても、必ず退出してもらいます。この授業運営方針に納得できない学生は、決してこの授業を履修しないでください。