南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
岸 智子
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要  日本の労働市場は景気変動や国際競争の激化、人口の少子高齢化などの影響で少しずつ変化している。多くの企業が成果主義型賃金などの人事制度を取り入れ、また派遣社員など外部人材の活用を進めている。このような企業の雇用戦略の変化は女性の労働供給の拡大と相俟って就業形態の多様化をもたらしている。労働市場には長期雇用慣行が残る一方で離職者の増大や労働組合組織率の低下が進行し、企業と働く人々との関係も変化している。このような時代に人々が安定した生活を送るためにはどのような雇用政策や労働法制が必要とされているのだろうか。
 労働経済学Bでは主として近年における労働市場の実態を明らかにし、変動のメカニズムを理論的に解明し、今後の雇用政策や労働法制のあり方について考えることを目標としている。
学修目標 1. 労働経済学の基本的なテキストを終わりまで読む。2. 統計資料の見方を習得し、労働市場の実態を理解する。3. 雇用政策や労働法制に関する基本的な知識を身につける。
授業計画 1. 労働経済の基礎概念と基本的な理論2. 労働統計の見方3. 日本経済の変化と雇用の変化4. 企業の雇用戦略とその変化5. 企業の人事制度とその変化6. 成果主義型賃金とその実態7. 就業形態の多様化8. 労働市場の流動化10. 若年者・高齢者および女性の雇用11. 労使関係とその変化12. これからの雇用政策13. 労働市場の変化と労働法制
評価方法 出席状況とレポートおよび期末試験の成績を総合して評価する。
テキスト 大橋勇雄・中村二朗 『労働市場の経済学』、有斐閣、2004年プリントを配布する。
その他