他の科目との関連 |
公共経済学Iの受講を前提とする。 |
他学科履修 |
可 |
副題 |
市場の失敗と所得再分配 |
授業概要 |
我々の経済活動の中心は市場であり、その市場は最も優れた資源配分機構である。しかし、市場も万能ではない。市場での取引が社会的に望ましくない結果をもたらすこともあり得る。そのような時、政府が市場に介入し、経済をより望ましい方向に導く必要がある。どのような時に市場は失敗し、それに対して政府はどのような役割を果たすべきか。この疑問に答えるのが本講義の目的である。 |
学修目標 |
「公共経済学」で学ぶべき内容は、主に次の5点である。1.市場のメカニズム2.公共財3.外部効果4.自然独占5.所得再分配このうち1と2を公共経済学Iで、3〜5を公共経済学IIで扱うこととする。そこで公共経済学IIでは、「外部効果」「自然独占」「所得格差」といった問題に対し、政府がどのような役割を果たすべきかを理解し、そしてそれを他人に(論理的に)説明できるようになることを目標とする。 |
授業計画 |
次のスケジュールに従って講義を行う予定である。・外部効果(5〜6回)・自然独占(5〜6回)・所得再分配(1〜2回)なお、練習問題の答え合わせ等のために「質問デー」を1〜2回設けることも考えている。 |
評価方法 |
期末試験のみによって評価する。 |
テキスト |
講義中に指定する。 |
その他 |
制度的には分離されているものの、公共経済学IとIIは連続したひとつの科目であると考えてもらいたい。公共経済学という学問の意義を理解するためには、IとIIをワンセットで受講する必要がある。Iを受けずにIIを受けるのは論外であるが、Iだけを受けてIIを受けないというのもあまり意味がない。 |