南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
林 尚志
他の科目との関連
他学科履修
副題 開発戦略と開発援助
授業概要  この授業では、発展途上国が試みてきた開発戦略、とりわけ産業の育成や雇用の拡大のあり方に注目し、従来の経験から学ぶべき諸点をさぐります。また、世界銀行などの国際機関や日本をはじめとする先進国が行ってきた開発援助の現状を確認しながら、より効果的な援助に向けての取り組みを学びます。
学修目標  この授業では、上記のテーマを学ぶことを通じて、(1)“途上国の産業育成”や“先進国が果たすべき役割”に関する主な内容を理解するとともに、(2)広く経済・社会に関わるさまざまな問題に対する興味や関心を深めることを目標とします。
授業計画 1.開発戦略と産業育成に向けた取り組み
  * 「工業化の成功」に、なぜ大きな期待が寄せられたのか?
  * 「初期工業化戦略」は、なぜ、どのように挫折したのか?
  * 「東アジア型開発戦略」の有効性、およびその限界とは?
2.開発援助の現状と今後の課題
  * 世界銀行や日本は、どのように開発援助を行ってきたのか?
  * 「ガバナンス問題」への関心は、どのように高まってきたのか?
  * 「効果的な援助」に向けての近年の取り組みとは?
評価方法 (1)出席を重視し、(2)発表、質問・討論など演習への参加姿勢、(3)各学期修了レポートおよびその他提出課題、(4)各係としてのゼミ活動への貢献度にもとづいて評価を行います。
テキスト  テキストは定めませんが、以下を主な参考文献とする予定です。
(1)渡辺利夫著、『開発経済学入門(第2版)』東洋経済新報社、2004年。
(2)アジア経済研究所他編、『テキストブック開発経済学(新版)』有斐閣、2004年。
(3)黒崎卓・山形辰史、『開発経済学 貧困削減へのアプローチ』日本評論社、2003年。
(4)西垣昭・下村恭民・辻一人、『開発援助の経済学 共生の世界と日本のODA』有斐閣、2003年。
(5)世界銀行、『世界開発報告』シュプリンガー・フェアラークなど、各年版。
その他