南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
柴田 和範
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要  本講義では、外部監査に対応する概念である内部監査について体系的に理解することを目的とします。近年外部監査においても内部統制の有効性の評価に依存する傾向が強くなっており、我が国においても有効性の評価を制度化しようとしております。このような中で内部統制の要を支える内部監査の重要性が重視されております。本講義では、内部統制の概念を再び整理し、内部監査との関係を理解していきます。
学修目標  内部監査の今日的動向の理解と内部監査の基本的概念の理解を目標にします。
授業計画 1.内部監査制度の概要
  内部監査の意義、内部監査の歴史
2.内部統制概念
  COSOの内部統制概念の特徴
3.リスクマネージメント、コーポレートガバナンスと内部監査
  COSOのERMフレームワーク、リスクマネージメントの理解
4.近年の企業不祥事の例

5.内部監査規定と内部監査基準
  内部監査規定の意義、内部監査基準の意義、概要
6.内部監査人の条件
  内部監査人の資格、能力、内部監査人の教育
7.内部監査の実施プロセス(リスク・アプローチ)
  リスク・アプローチ監査の概要、重要性、ビジネスリスクアプローチへの展開
8.内部監査の実施プロセス(監査計画)
  監査計画の意義、重要性、リスク・アプローチとの関連
9.内部監査の実施プロセス(監査実施準備)
  監査実施準備、予備調査、事前通知、監査意見交換会
10.内部監査の実施プロセス(監査証拠、監査調書)
  監査証拠、監査技術、監査調書の重要性
11.内部監査報告とフォローアップ(内部監査報告書)
  作成プロセス、記載項目、留意事項の理解
12.内部監査の品質保証・他の監査との関係
  コンプライアンス、内部監査の品質保証、監査役監査、監査委員会監査との関わり
13.情報システム監査
  情報システム監査とは何か
14.監査事例
  企業グループ内部監査、海外子会社、研究開発費監査、CSAとは何か
15.まとめ
評価方法  出席      30%
 授業中の質問  20%
 考査      50%
テキスト  松井隆幸『内部監査』同文館出版 2005年

【参考文献】 鳥羽至英『内部統制の理論と実務』国元書房 2005年
 中央青山監査法人監査グループ『内部監査ハンドブック』東洋経済新報社 2005年
 監査法人トーマツ編『リスクマネージメントと内部統制』税務研究会出版局 2004年
その他