71601 現代産業論(総合商社論)1、2
|
選 |
|
春学期 秋学期 |
|
2 |
|
2(秋)〜4 |
|
松井 清治 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
授業概要 | 総合商社は、外国に類例を見ない独特な企業形態をもち、地球規模で活動している国際総合事業会社である。日本経済の発展とともに、時代と市場のニーズに対応して金融・物流・マーケティングなど多様な機能を開発して、商取引にとどまらずあらゆる産業分野にわたり事業投資活動を展開している。最近は巾広い業種で活動する総合商社の機能と役割がメーカーに期待されて、ナノテクノロジーなどの先端技術の研究開発や事業化にも着手している。 そこで、総合商社の活動を通して、世界と日本の経済・貿易・国際協力や地球環境問題などについても考察することにする。 |
学修目標 | 総合商社の源流は明治初期にはじまる。日本の近代化、とくに第二次大戦後の総合商社の発展の歴史は、日本の経済・産業の縮図と言えるであろう。グローバル化の急速な進行と経済・社会構造の変革に対応して、総合商社の活動も柔軟に変化を続けている。 授業では、総合商社の現状と課題をとり上げ、日本の経済産業動向と結びつけて解説する。学生諸君が履修する国際経済学、国際経営論など関連科目の参考になることを目標とする。 |
授業計画 | 1.総合商社とは:総合商社の特徴、活動と機能、組織 2.日本経済と総合商社機能の変遷:明治初期から今日までの日本経済の発展と商社の活動と機能の変遷3.世界経済と総合商社の活動:世界の貿易とその動向、日本の貿易と直接投資 総合商社の貿易と海外事業投資、国際協力への取組み 4.総合商社と6大企業集団:再編成が進む6大企業グループと総合商社の関係 5.総合商社の経営戦略と将来像:グローバル化と日本の経済構造の変革への対応 尚、ビデオによる商社活動の事例や35年余の実務体験を交えてビジネスの実態に触れることとする。 |
評価方法 | 授業への参加度(出席状況、質疑応答など)と期末にレポート提出を求める。 |
テキスト | レジュメ「総合商社論」を5回に分けて配付、また関連資料を随時配布する。 |
その他 | 国際経済学、国際金融論、開発経済学、国際経営論など、本講義と関連する科目を履修していることが望ましい。 |