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選 |
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春学期 |
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4 |
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2〜4 |
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中村 孝一郎 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 日本国憲法における基本的人権の保障 |
授業概要 | 日本国憲法に関する総論的な内容と基本的人権について講義する。総論的なところで「憲法」という語が用いられた歴史や意味(そもそも「憲法」は何のためにつくられたのかなど),基本原理などを説明する。その後、基本的人権についての判例や学説の展開を紹介しながら問題点を提示するので、法律学としての憲法学が基本的人権についてどのように考えていく必要があるのかを考えていってもらいたい。 |
学修目標 | 基本的人権の裁判所による保障のあり方について習得する。 |
授業計画 | 最初に「憲法」の歴史や意味を説明する。次に日本国憲法の基本原理(通常は国民主権、平和主義、基本的人権の尊重がこれに当たるといわれている)について説明する。その後で基本的人権について講義をする。基本的人権については、最初に基本的人権を学ぶ上で最低限知っておかなければならない総論的な論点を説明する。それは基本的人権の歴史やその保障の意味、基本的人権の限界についての一般論(いわゆる公共の福祉論)、制度的保障論、具体的権利性などである。その後、各個別の基本的人権について講義(いわゆる基本的人権各論の講義)をした後、もう1度、各論を知った上で考えるべき基本的人権の総論的な問題(基本的人権の享有主体性や享有主体ごとの特別の問題、私人間適用の詳細、基本的人権の分類など)を問うことにしたい。
そのため、基本的人権各論のところでは一部の例外を除いて「成人した日本国民」を前提に話をする。最後に扱う総論のところは応用問題として各論で学んだことを前提にしてどのように応用できるかを考えてもらうようにしたい。 なお、参政権(選挙権など)については憲法Bで扱うものとする。 |
評価方法 | 学期末試験による。 |
テキスト | 六法(どれでもよいが最新版かつ原文表記のもの) |
その他 | 参考文献
芦部信喜(高橋和之補訂)『憲法[第3版]』(岩波書店、2002年) |