南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
2
担当者
友岡 敏明
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題  「政治」学の入り口に立つ
授業概要  「法律」の存在の前段階である「政治」を自ら勉強することをテーマにする。人間あるところ必ず紛争は存在するが、「政治」は、この紛争を解決するための人間の業(わざ)である。「法律」もまた紛争解決のための公知のツールであるが、「政治」は「法律」を作る過程を含んでいる点で「法律」とは違う。この演習は、こうした「法律」とは違った「政治」の実像を自らの手で把握してもらうことを狙う。
 共通教育の「政治学AまたはB」を履修しているのが望ましいしが、絶対条件ではない。ただし、現在の政治への関心を持たないもの、調査の労力を惜しむもの、積極性のないものは、この演習のゼミ生には向かない。
学修目標  政治関連の雑多な事実から傾向性・法則・原理を引き出すために、整理し分類することによって、「政治」とは何かを学ぶ。ただし、演習科目の性格上、満足行くかどうかはゼミ生諸君の自主的な調査と積極的な参加に待つことになる。
授業計画 以下のように進める。
(1)ゼミ生の関心のありかと程度を確かめる。
(2)新聞等を素材として、日常使用される「政治」の用語を収集する。
(3)収集した資料を「目的」(国民の生命・身体・自由・財産を守る)と「機能」(交渉・議論・妥協によって結論を得る)を軸に整理し、「政治」の観念を浮かび上がらせる。
(4)また、収集した資料から、国家の性格や構造の変化を伴うダイナミックで「大きな政治」(例、外交や制度の変革——国交、憲法改正、教育改正、規制緩和等——)と国家のルーティーン的な作用である「小さな政治」(例、治安・許認可・経済運営等の行政)を浮かび上がらせる。
(5)現在の「政治」の姿である民主的過程について考える。
評価方法  割り当てられた課題への真摯な取り組み、授業への日常的な取り組み、学習成果としてのレポートで総合的に評価する。
テキスト 特に指定せず。
その他