南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
2
担当者
中村 孝一郎
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 基本的人権の裁判所による保障
授業概要  この演習では、基本的人権に関する主な判例をいくつかとり上げ、それぞれを担当者に報告してもらい、メンバー全員での討論を通じて考察を行う。この考察によってメンバーが判例の読み方をマスターし、さらにその判例で問題となっていることについて憲法学説がどのように考えているのかを検討する。
学修目標  判例学説の検討を通じて、リーガル・リーズニングを身につけることが、この演習の目的である。
授業計画  初回に、とり上げるテーマごとに即した判例を示し、担当を決める。1つのテーマにつき2回かけて考察する予定である。複数人で判例、先例、関連学説を分担をしてもらう。報告者はレジュメを作成し、これを報告してメンバー全員で議論をする。2日目はそれに基づいた報告者の私見を報告してもらって討論を行う。
 判例を報告する報告者は(少なくとも日本の判例については)必ず判例集を読んで(下級審判決を含めて)レジュメを作成すること。判例評釈をまる写ししないように注意されたい。私見についても当然レジュメは必要である。報告が不十分な場合には次の週に持ち越して報告をやり直してもらうこともあり得る。学期中にすべての報告が終わらなければ補講をしてでも必ず全部終わらせる。
評価方法  成績評価の方法は、ゼミでの積極的な発言や報告及びレジュメの出来具合の程度による。積極的に討論に参加しないのであれば出席も意味を失う。
テキスト  『憲法判例百選I・II[第4版]』(有斐閣、平成12年)
 主にとりあげる判例は教科書から選ぶ。なお報告や議論に必要な教科書以外の文献は各自で調査すること。六法(もちろん最新版で原文表記のもの)は教科書指定はしないが法律を学ぶ上では当然必要であろう。
その他  意欲的に参加することが履修の条件である。知識の多寡は問題ではない。
 参加者には写真(照明写真程度の大きさ)を提出してもらう。名前と顔を早く覚えるためにも協力をお願いしたい。
 なお、連絡については事務を通じて掲示板で行うことを基本とするが、メンバーの便宜のためにも可能な限りメールでの連絡を行う。各自、アカウントを使えるようにしておいてほしい。