南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
2
担当者
町村 泰貴
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題  事例から学ぶ民法・民事訴訟法入門演習
授業概要  民事訴訟法の実務がどう進められるかを、具体的事例を題材として、当事者、弁護士(代理人)、そして裁判官の立場に立ったロールプレイ方式で学んでいく。
学修目標  民事訴訟法の内容理解を前提としながら、その前提となる民法の知識も習得し、実体法と手続法の双方を理解することが目標である。
授業計画 1.少額紛争と解決方式
 敷金を返してもらえない
2.消費者紛争
 パソコンを分割払いで買ったが、欠陥があって動かない。ところが分割払いの催促は関係なくやってくる。
3.調停と人事事件
夫婦の一方が愛人を作り、家を出て行ってしまった。離婚して慰謝料を取りたい。
4.債務整理・倒産処理
 不況でボーナスが支給されず、住宅ローンの返済に行き詰まり、消費者金融で借款をしたらその返済でますます苦しくなった。
5.企業間紛争
 A社はB社の株式を25%ほど取得している。ところがB社はA社の発言力が大きくなったのを嫌い、市価よりも20%安い価格で新株を発行し、第三者C社に引き受けてもらうことを計画している。これには問題はないか?
評価方法  レポーター、出席および討論への積極的参加により評価する。
テキスト  山本和彦『よくわかる民事裁判(第2版)』(有斐閣・2005)
その他  授業期間外に法廷傍聴を予定している。また夏季・冬季には合宿研修も行うので、積極的に参加してほしい。