南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
伊藤 睦
他の科目との関連 刑事訴訟法B、刑法総論、現代社会と刑法各論A・B、刑事政策
他学科履修
副題 刑事手続と人権−捜査法と公訴提起の基礎理論を学ぶ。
授業概要  刑事訴訟法は、憲法31条以下に定められた人権保障の理念を厳守しながら、事案を解明することを目的として定められています。しかしながら、刑訴法の具体的規定の内容、及び、その規定を適用する捜査実務の現状には、その目的に合致しないと解される点も少なくありません。 本講義は、刑事手続の前半部分である捜査段階、および公訴提起の仕組みと、そこでの基礎的な理論を学び、現在の刑事手続の問題点を考察すること狙いとします。
学修目標  刑事訴訟の基本理念を踏まえながら、刑事手続の中での捜査の意味、その流れ、及び現状と問題点につき正しく理解し、刑事事件をめぐる様々な現代的課題に対して自分なりに考えるための基礎を身につける。
授業計画  以下の内容を扱います。
一 刑事訴訟法の基本理念・基本構造
二 捜査
 捜査の諸原則
 任意捜査と強制捜査の限界
 逮捕・勾留の原則と諸問題
 証拠物の収集
 取調べと被疑者の権利
 弁護人を依頼する権利
三 公訴提起の原則
 検察官の訴追裁量
 訴追裁量の控制
評価方法 定期試験による。
テキスト テキストは特に指定しない。講義の中でレジュメを配布する。
参考書として、福井厚『『刑事訴訟法学入門(第3版)』(成文堂,2002年)、
白取祐司『刑事訴訟法(第3版)』(日本評論社、2004年)
その他  刑事訴訟法Bを合わせて履修することが望ましい。