南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
木村 裕三
他の科目との関連 刑法総論、刑法各論、刑事訴訟法を履修(並行履修も可)してから受講されたい。
他学科履修
副題 すでに学んだ刑法や刑事訴訟法の知識などを基礎として、さらに刑事司法全体の立場から、犯罪の原因とその対策について学ぶことになる。日常生活において起生する犯罪にも言及する。
授業概要  刑事政策は事実学であるので、犯罪白書などを参照しながら、テキストを中心に進める。日常において発生するいろいろな犯罪や非に興味を持ちながら受講をして望しい。
学修目標  刑事総論、刑法各論、刑事訴訟法などの基本科目の修得を前提として、刑事司法全体の動態的(ダイナミック)な把握をし、それらの知識を活用できるように努める。
授業計画  一般的に刑事政策学とは、犯罪原因を究明し、犯罪に対する効果的な防止対策を確立するための学問である。つまり、犯罪原因論と犯罪者処遇(対策)論の二つの領域をもつ。最近では、効果的、効率的な犯罪防止策の確立のために、犯罪者に関する研究だけでなく被害者も研究の対象に加える必要性が強調されている。さらに、犯罪対策の費用効果なども頻繁に議論されるようになった。
 刑事政策は、その他の刑事法分野の学問と独立・固有の研究領域ではなく、相互に密接な関係をもっている。従って、本講義では、固有の分野にこだわらず、刑法や刑事訴訟法の分野を意識しながら、また、隣接諸科学の成果も参照しつつ、刑罰制度の新たなる発展の可能性も含めて考察を進める。講義の進め方は、基本的にはテキストにしたがって進めることになろう。
評価方法 原則として、期末に行う筆記試験で評価する。しかし、講義中に行うレポートも加味することがある。
テキスト 「刑事政策概論」第2版 木村裕三・平田紳共著 成文堂 2625円。
その他