南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
伊藤 司
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要  民法第三編債権のうちの第二章「契約」の部分を概説する。契約は我々の身近でもたくさん行われている。この部分においては、売買、賃貸借等の身近な問題を取り扱うことになり、ある意味で取りくみやすい部分である。しかしながら、民法学の一部として契約法は、最近学界での議論が非常に盛んな部分であり、理論的にも難しい問題がいろいろある。そのため、講義すべき内容は非常に多い。したがって、詳細に取り扱うべき部分はもちろんそのように取り扱うが、省略してもかまわない部分は大胆に省略することになろう。また、できる限り最新の情報(特に判例・学説)を提供しつつ、民法の解釈の実際にふれてもらうようにし、具体的問題についての解決をいかに定立するかについて考えてみたい。
学修目標  民法第三編第二章「契約」についての概括的な知識を得るとともに、条文を使用して、現代における様々な契約の問題の解決を図る能力を養う。
授業計画  この講義は、「契約総論」と「契約各論」に分かれる。まず、「契約総論」においては、契約の成立、同時履行の抗弁権、危険負担、契約の解除といった問題が取り扱われることになるが、この部分は抽象度の高い部分であり、これだけを独立の講義しても理解が難しい。そこで、本講義においてはこれを「契約各論」の売買契約を講義する際にまとめて話をすることにしたい。つまり、本講義は「契約各論」を主として民法典の規定の順番で講義をする形式を取り、その中で「契約総論」を講義することになる。具体的にいえば、講義は「売買」、「交換」、「和解」、「賃貸借契約」、「消費貸借」、「雇用」、「請負」、「委任」、「組合」、「贈与」、「使用貸借」の順に進んでいくことになる。また、その際には「割賦販売」、「クレジット契約」、「フランチャイズ契約」等の現代的な契約についてもふれることにしたい。
評価方法 定期試験の結果ならびにレポート等の評価による。
テキスト 開講時に指示する。
その他