南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3・4
担当者
友岡 敏明
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題  政治の窓から現在の世界を認識する。
授業概要  「民主政」と「ナショナリズム」を取り上げ、多面的に考える。これらのトピックに関する専門家の議論を演習履修者が自ら探索し、読んで内容をまとめた上で授業時間内に報告する。この報告をもとに質疑応答を交換しつつ議論する。ただし、現実の政治の世界で関心を引く時事問題が発生した場合には、テーマ外の議論に及ぶこともある。
学修目標  現在、正統的な「政治」方式は「民主政」であって、この方式を正面切って否定する国はない(実際に民主的に運営されているかどうかは別にして)。しかし、民主政はともすれば衆愚政に堕す危険性や、形ばかりの似非(えせ)民主政が存在するといった問題を抱えている。そこで大事なことは、民主政についてしっかりした視線を持つことである。また、かつて世界大戦を引き起こした廉(かど)で消え去ることを願われながら、冷戦終焉後に逆に蘇生した「ナショナリズム」が存在する。これも、世界の荒海に漂う日本の政治の将来を大局的に見直す上で見逃せない重要な点である。
 こうした観点から、上記2つのテーマに関する文献を自らの手で探して知識を増進し、考えを練るとともに、学びえた内容の要点を他人に伝達することができるよう修練する。
授業計画 以下のように進める。
(1)「民主政」に関する文献のリストを月刊の総合雑誌から作る。
(2)リストに基づき、他の報告者との重複を避けるための調整を行う。
(3)自分の担当文献が決定すれば、その文献を入手し(コピーで)、読んだ上でしっかりした形式で報告書(レジュメ)を作る(この際にレジュメの書き方を指導する)。
(4)レジュメに基づき、報告する(順番はあらかじめ決める)。
(5)「ナショナリズム」についても(1)〜(3)と同じプロセスで進める。
(6)時宜に応じて政治の現実の動きから問題(=時事問題)をとりあげて討論を行う。
評価方法  割り当てられた課題および授業への取り組みの真摯さおよび学習成果を勘案して総合的に評価する。
テキスト  指定せず。
その他  ゼミ生諸君自らの調査とゼミ進行への積極的参加を期待するので、現在の政治への関心を持たないものはこの演習に向いていない。