南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
清原 泰司
他の科目との関連 民法の他の科目、とりわけ物権法、契約法や不法行為法との関連性が強い。
他学科履修
副題 債権総則の法律問題に関する重要論点講義
授業概要 債権とは、人が人に対して有する権利であり、相対性や平等性において物権(人が物に対して有する権利)とは全く異なる。また、債権は、契約や不法行為により発生する。よって、最初に物権との相違を簡潔に説明し(物権法で説明済みなので)、契約法および不法行為法との関連において、債権総則編に定められている各種の法制度について説明する。
学修目標 物権との相違を理解したうえで、債権総則編に定められている各種の法制度について理解する。すなわち、契約や不法行為により発生した債権の内容、効力、消滅、多数当事者の債権関係や債権の移転をめぐる法律問題について、判例や学説がどのような議論をしているかを理解する。
授業計画 物権と債権との相違を簡潔に説明したうえで、下記のテーマについて、具体的事例を交えながら説明する。また、適宜、小テストを行う。
 1 債権の目的、効力
 2 責任財産の保全(債権者代位権、債権者取消権)
 3 多数当事者の債権関係(連帯債務、保証債務など)
 4 債権譲渡と債務引受
 5 債権の消滅(弁済、相殺など)
評価方法 定期試験の結果を基本とし、小テストの結果を加味する。
テキスト 野村豊弘ほか著『民法III—債権総論〔第3版〕』(有斐閣Sシリーズ)
その他