81483 ジェンダーと法
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選 |
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春学期 |
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2 |
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3・4 |
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井上 匡子 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 法には、性別が必要か? ジェンダーとは、性別に関する新しい考え方・視点、社会を分析する際の重要な枠組みの一つです。本講義では、ジェンダーの視点から法学の世界を促え直します。 |
授業概要 | 法の世界や法律の条文の中に性別があるのでしょうか?憲法では男女の平等がうたわれているし、私人間の契約は、男性が締結しても女性が締結しても、その効果は同じはずです。法の世界は男女の区別をしないことで、平等な中立性を実現しようとしてきた「はず」だったのではないでしょうか。他方で、現実には女学生の就職にせよ、管理職や議員などの女性比率にせよ、男性と女性の格差が大きいのも、確かなことです。講義の中では、これら二つの相反する考え方が成立する背景を学び、さらには架橋することを目指します。見慣れた法の世界が全く違って見えてくるはずです。 |
学修目標 | 近年、ドメスティックバイオレンスが流行語となり、DV防止法が制定・改定され、男女共同参画基本法の実践を通じたジェンダーの主流化が政府や自治体の政策推進における目標の一つとされています。その中で、ジェンダーは社会的な注目を集める観念であるだけではなく、法学の世界においても、重要な要素となりつつあります。 本講義では、「ジェンダー」を法の世界で論ずるための理論的な背景と実践的な効果を、具体的な事実を通じて考え判断する力を付けることを目標にします。 |
授業計画 | 1 イントロダクション 2 ジェンダーとはなにか 1 3 ジェンダーとはなにか 2 4 人権とジェンダー 5 国際法とジェンダー 6 親密圏における法律問題とジェンダー 1 7 親密圏における法律問題とジェンダー 2 8 親密圏における法律問題とジェンダー 3 9 雇用とジェンダー 10 暴力とジェンダー 1 11 暴力とジェンダー 2 12 リプロダクティヴ・ヘルス/ライツ 13 男女共同参画とジェンダーの主流化 14 補論 |
評価方法 | 定期テストと提出物による総合評価とする |
テキスト | 辻村みよ子著『ジェンダーと法』不磨書房、2005年 参考として 杉田・川崎編『現代政治理論』有斐閣アルマ、2005年 |
その他 |