南山大学

 
指定
期間
夏期前半
単位
年次
1・2
担当者
大森 正樹
講義題目
開講キャンパス
授業概要 キリスト教的人間論(人間の尊厳の根拠)
 人間をどう捉えるか、それはひとえにその主体の世界観にかかわっている。人間の捉え方に即して、その主体は世界に対峙するからである。人間の文化の根底には宗教が根を下ろしており、この宗教的人間観も世界解釈の重要な視点である。本講義では、キリスト教が人間の尊厳の根拠を明示するものとして把握している根源的人間観を、旧・新約聖書はもとより、広くギリシアやヘレニズムの思想をも軸にして、解き明かしていく。また、この人間観がいかに現代世界に強いインパクトを与えるものであるかをもあわせて講義する。
学修目標  キリスト教思想の歴史を通して、キリスト教では人間をどのように捉えているかを理解し、現代社会において、いかに人間として生きていくべきかを考える手だてを自分なりに構築していけることを目指す(授業の中で、キリスト教に関する専門用語を使うことが多いので、各自でそれらについて辞典などで調べることが望ましい)。
授業計画 1.なぜ「人間論」を問うのか?
  ──方向喪失の現代社会──
2.ヘブライズムの人間論──神と人間
3.グノーシス主義的人間論
4.キリスト教の人間論
5.現代思想にみる人間観
   a.キリスト教的人間観と非キリスト教的人間観
   b.アニミズムの問題
評価方法 出席状況と期末レポートによる。
テキスト 特に用いない。必要なものは適宜配布する。
その他