南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
大森 正樹
講義題目
開講キャンパス
授業概要 中世哲学(史)研究(ギリシャ哲学とキリスト教の合流)
現代ヨーロッパの哲学思想は突如として生まれたのでもなく、また近世哲学を祖として生まれたのでもない。その方面の研究がすでに明らかにしたように、ギリシア哲学を経て、中世哲学を経過することによってヨーロッパの知的な方向は決定されたのである。従って、中世哲学研究は現代ヨーロッパ思想理解に欠かせない領域である。本研究では、アリストテレスとならんで、中世哲学に深甚な影響を及ぼした新プラトン主義哲学の流れを考察するために、後々まで大きな影響を与えた擬ディオニュシオスをとり上げ、その著作とまた中世の神学者大アルベルトゥスの註解を比較検討する。
学修目標  中世哲学の文献をじっくり読めるようになるために、中世哲学の背景と問題点を明確にし、中世哲学理解の一助となることを目指す。
授業計画 1.擬ディオニュシオス概観
2.擬ディオニュシオスと新プラントン主義
3.大アルベルトゥス概観
4.擬ディオニュシオス『神秘神学』と大アルベルトゥス『神秘神学註解』を読む。
評価方法 出席状況と期末レポートによる
テキスト こちらで用意する
その他  両テキストとも邦訳があり、それを用いるが、ギリシア語とラテン語の基礎的知識があることが望ましい。