講義題目 |
対象理解と援助の実際 |
開講キャンパス |
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授業概要 |
臨床心理学は、心理的苦痛や危機に直面している人に対して、心理的援助を行なうための実学であり、対象理解のための精神病理学的側面と、援助方法としての心理療法的側面の二つが基本的枠組となる。この「臨床心理学研究」も、二つの側面をともに重視しながら進めていく。文献講読やロール・プレイ、それに「事例発表」などを取り混ぜて行っていくが、いずれの場合も「全体討論」によって、心理的援助のあり方と対象理解に対する認識を深めるやり方で進めていきたいと思っている。 |
学修目標 |
上記のように、文献講読、ロール・プレイ、事例発表などを通して、またディスカッションによる再吟味とによって、対象理解と心理的援助に対する理解・認識を深めていくことが学修目標となる。このため各受講生の活発な討論が期待される。 |
授業計画 |
まず、導入として臨床心理学の文献を講読する(発表・討論形式で行なう)。続いて、ロール・プレイを行なうが、全受講生がクライエント役とセラピスト役の双方ができるように十分な時間をとりたいと思っている。「事例発表」は、臨床例でなくともよく、たとえば教育現場や他の職場における過去の事例−対応に苦慮したとか、自分なりに役割を果せたのではないかとかの事例でよい−を再検討することによって得られるものは大きいと思われるので、積極的な発表を期待したい。 |
評価方法 |
提出レポートと発表・討論の姿勢、それに出欠席などを総合して評価する。 |
テキスト |
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その他 |
特に教科書は用いない。文献や資料は配布する。 |