南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
加藤 隆雄
講義題目
開講キャンパス
授業概要  現代社会において、家庭・地域・学校に属さない「第四空間」(都市・メディア)の重要性は増しているが、従来の教育学研究ではこうした部分は十分捉えられてきたとはいえない。本授業は、それらを構成する子ども・青年文化について、特に社会学的な視点からとりあげる。まず、子どもと青年が現代においていかに「出現」したのかについて、社会構造の関連から論じ、現代における子ども文化・青年文化と、前近代におけるその対応物とを比較する。次に、現代においてそれらがどのように変容してきたかを、社会の変化と対照させながら論じる。第三に、具体的な文化(子ども文化であれば、コミック、アニメ、玩具、ゲーム、キャラクターグッズ等、青年文化であれば、音楽、ファッション、文学、映画、風俗等)を取り上げ、そこにみられる社会的な要因について分析を加えていく。そして、子どもと青年のボーダレス化をふまえ、子どもと青年が社会的にどのように構成されているかを理論づける。
学修目標  子どもや青年を「教育」という枠組から解放して、社会や文化との相関関係において捉える視点を修得する。また、それらの事象を捉える理論を現代日本における子ども・青年に適用できるように理解を深める。そのためには日本語文献だけでは不十分なため、欧文文献を講読できるような能力が求められる。
授業計画 1.子ども文化と青年文化の概観と文化社会学の諸理論(講義)
2.子ども文化、青年文化に関するカルチュラル・スタディーズ的文献(欧文)の講読
3.現代日本における子ども文化、青年文化のケーススタディ的検討
評価方法 授業での発表とレポート(期末)
テキスト 授業時に指定
その他