南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
蔭山 英順
講義題目 21世紀の心理臨床
開講キャンパス
授業概要  教育臨床の中心領域は学校臨床であり、幼児教育・初等教育・中等教育・高等教育・生涯教育と人生の初期から高齢者に至るまで発達的には人生のほぼ全過程を対象としている。また、その中でも障害を持つ人々の多様な教育ニーズに対応していくことは重要である。
 本講義ではライフコースを縦軸に、個別・家族・地域・国際との広がりを横軸にして、面的視点からそれぞれの発達ステージにおける心的問題とその援助について検討する。その中に障害児・者の援助についても重要な柱として位置づけている。
学修目標  様々な臨床場面での援助を例に取り上げ、援助的な介入がどのような結果を導いたのかを検討素材とする。そしてそれを多面的に検討することによって、援助のあり方の本質について考えを深めていく。授業では受講生の関心領域を各自がテキストから選択し、その内容要約とコメントを作成し、授業の2日前までに全受講生にメールにて配信し、授業では討論を中心に行いたい。なお、各領域の基礎的知識については必要に応じてレクチャーを行うことを考えている。
授業計画  授業の前半では援助の概観のために、テキストの(トピックス1)名古屋のまちの統合保育、(トピックス2)わが国の自閉症治療の変遷、(トピックス3)医療場面における心理臨床家の活動、(トピックス4)犯罪被害者支援の現状と展望、(トピックス5)中国における心理臨床の最近の動向を検討する。その後、子どもの遊戯療法、スクールカウンセリング、病院での心理臨床、地域支援と社会への貢献、などの各論的検討を行う。
評価方法  担当した章のプレゼンテーションと討論への参加状況、毎回のコメントを総合して評価する。
テキスト  蔭山英順監修 森田美弥子・川瀬正裕・金井篤子編「21世紀の心理臨床」2003 ナカニシヤ出版

【その他】 授業内容の理解を深めるための参考文献および参考書は、その都度指示する。
その他