南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
玉崎 孫治
講義題目 機能主義的言語理論
開講キャンパス
授業概要  言語学の理論的問題をとりあげ、深く追求する。テーマとしては、言語分析のための基礎概念の検討、文法にみられる言語間の差異を説明するパラメターの形式、言語知識モデルの形態、音韻と文法との接点、文法と意味との接点、言語知識と言語使用のメカニズムとの関係、言語使用と社会的コンテクストとの関係等があげられる。講議を主とするが、受講生には、それぞれの研究テーマをより広い視点から捉え直し、理論的な議論の中に位置付けることによって、授業に積極的に参加することが期待される。
学修目標 1.社会の中で生きた“ことばのあり様の総体”をテクストとして研究する機能的研究を理解させる。
2.言語テクストの分析方法としての選択体系的機能理論の骨組みを理解させ、具体的なテクストを取り上げて、その分析を実践させる。
授業計画  機能主義的言語理論をとりあげる。ことばを社会的コンテクストの中で考える点で、機能主義的な研究としてもっとも包括的な言語分析で知られる選択体系的言語理論(Systemic Functional Theory)の諸相を考察する。これは節や文を中心とした、いわゆる「文文法」の領域に限定される形式的および機能的研究ではなく、広く社会における言語活動を研究対象にする「ディスコース」の機能的研究である。このような言語研究は社会記号論的と称されるが、節や文の構造も社会記号論的視点から研究する。本講義ではその理論的枠組みを概説し、同時に実際に分析を試みる。
 次のような順序で講義する。
 1.Systemic Functional Theory の思考法と言語モデル
 2.コンテクスト・システム・テクスト
 3.三つのメタ機能(観念構成的・対人的・テクスト形成的機能)
 4.Genre(ジャンル)とRegister(レジスター)
評価方法 レポートと小テスト
テキスト プリント、後日指定。
その他