南山大学

 
指定
期間
冬期集中
単位
年次
1〜2
担当者
LILLO-MARTIN Diane
村杉 恵子
RIZZI Luigi
講義題目
開講キャンパス
授業概要  言語学の複数の領域にまたがる研究プロジェクトを遂行する。本年度は、統語論の成果と言語の獲得可能性を考慮しつつ、幼児が具体的に言語を獲得する過程について考察する。特に、幼児が言語獲得の過程で有する中間段階の文法とパラメター設定を関連づけることによって、言語獲得プロセスを解明することをめざす。
学修目標  統語論と文法獲得研究は、それぞれ独立して遂行しえないものであり、例えば、前者は当然のこととして後者の成果をふまえる必要がある。特定の研究テーマに取り組む際にも広い背景知識をもって望み、ひいては、人間言語そのものについて考察しうる力を培う。
授業計画  本年度は、Diane Lillo-Martin、Luigi Rizzi、村杉恵子の3名がこの授業を担当する。Rizziと村杉は、それぞれイタリア語と日本語にみられる幼児の「いい間違え」を詳細に検討し、大人の文法とは異なるパラメター値に基づく中間文法の性質を明らかにする。その上で、中間文法の存在を、Rizziは言語運用、村杉はパラメター設定の有標・無標性から説明することを試みる。これに対して、Lillo-Martinは、コネチカット言語獲得プロジェクトの成果を示しつつ、大人の文法と中間文法の双方に関する類型論的考察を行ない、言語獲得の過程について論じる。
評価方法 論文による。
テキスト プリントを配布する。
その他