92413 言語理論研究B
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選 |
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冬期集中 |
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2 |
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1〜2 |
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LILLO-MARTIN Diane 村杉 恵子 RIZZI Luigi |
講義題目 | |
開講キャンパス | |
授業概要 | 言語学の複数の領域にまたがる研究プロジェクトを遂行する。本年度は、統語論の成果と言語の獲得可能性を考慮しつつ、幼児が具体的に言語を獲得する過程について考察する。特に、幼児が言語獲得の過程で有する中間段階の文法とパラメター設定を関連づけることによって、言語獲得プロセスを解明することをめざす。 |
学修目標 | 統語論と文法獲得研究は、それぞれ独立して遂行しえないものであり、例えば、前者は当然のこととして後者の成果をふまえる必要がある。特定の研究テーマに取り組む際にも広い背景知識をもって望み、ひいては、人間言語そのものについて考察しうる力を培う。 |
授業計画 | 本年度は、Diane Lillo-Martin、Luigi Rizzi、村杉恵子の3名がこの授業を担当する。Rizziと村杉は、それぞれイタリア語と日本語にみられる幼児の「いい間違え」を詳細に検討し、大人の文法とは異なるパラメター値に基づく中間文法の性質を明らかにする。その上で、中間文法の存在を、Rizziは言語運用、村杉はパラメター設定の有標・無標性から説明することを試みる。これに対して、Lillo-Martinは、コネチカット言語獲得プロジェクトの成果を示しつつ、大人の文法と中間文法の双方に関する類型論的考察を行ない、言語獲得の過程について論じる。 |
評価方法 | 論文による。 |
テキスト | プリントを配布する。 |
その他 |