南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
奥山 倫明
講義題目 戦後日米宗教史の比較研究
開講キャンパス
授業概要  今日、近代日本宗教史は、日本近代史および近代日本思想史の研究の蓄積により再検討が必要となってきている。明治期における「宗教」概念を成立と展開をめぐる状況は、近年、批判的に検討されてきたが、その後の大正、昭和前期における宗教とその他の社会領域との諸関係については、改めて検討が必要である。本授業においては、近代法制史、政治史、教育史に関する近年の研究状況を踏まえ、国内のみならず日本の海外植民地における社会史、文化史の研究の進展をも参考にし、近代日本宗教史について再考を加えることを目標とする。
学修目標  基本的な英語文献の正確な読解を通して、内容を把握するとともに、受講者の間でのディスカッションを通じて批判的な検討を加えることを目指す。
授業計画 1. 戦後日本の宗教状況
2. 宗教訴訟の諸相
3. 1950年代アメリカ合衆国の宗教状況への認識
4. 1980年代アメリカ合衆国の宗教状況への認識
5. 1980年代における戦後アメリカ宗教史の回顧
6. 21世紀初頭における戦後アメリカ宗教史の回顧
7. まとめ
評価方法  授業内での発表と期末レポートによる総合評価
テキスト 配布プリント
Will Herberg, Protestant-Catholic-Jew: An Essay in American Religious Sociology, University of Chicago Press, 1985 (1955, 1960).
Wade Clark Roof and William McKinney, American Mainline Religion: Its Changing Shape and Future, Rutgers University Press, 1987.
Robert Wuthnow, The Restructuring of American Religion: Society and Faith since World War II, Princeton University Press, 1988.
Amanda Porterfield, The Transformation of American Religion: The Story of a Late Twentieth-Century Awakening, Oxford University Press, 2001.
その他