南山大学

 
指定
期間
夏期前半
単位
年次
1・2
担当者
LASNIK Howard
講義題目
開講キャンパス
授業概要  言語学における主要な研究課題の一つに、統語構造と意味表示の間の「投射原理」がある。統語構造は、意味関係を反映した形で派生されるが、同時に、統語構造と意味表示にしばしば不一致がみられることも指摘されている。本講義は、統語と意味の接点に関わる諸問題の検討を通して、統語理論をさらに発展させることを目的とする。様々な言語現象を考察しながら、統語構造の派生において重要な役割を担う意味関係とはどのようなものであるのか、また、統語と意味の不一致が生じた場合には、どのような統語的操作によって両者がむすびつけられるのかを追求する。より具体的には、年度毎に、句構造形成のメカニズムとしての併合に課せられる意味的制約、意味表示(あるいは論理形式)の派生における移動と再構築の役割、削除や照応形解釈の統語モデル上の位置付け、意味素性の統語派生上の役割といった重要な研究テーマの中からいくつかを選択して詳細に検討することになる。
学修目標  研究セミナーであるので、受講者は主体的に議論に参加することによって、研究者としてより高度な知識と技法を習得することが期待される。
授業計画  In this year's course, we will explore the effects of deletion on derivations that violate various kinds of grammatical principles. Among the principles considered are Phase Inpenetrability, Relativized Minimality, the Case Filter, and the EPP. Assumed background will be a prior course in GB syntax and at least some exposure to Minimalism.
評価方法 論文による。
テキスト プリントを配布する。
その他 使用言語は英語とする。