南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜
担当者
櫻井 健吾
講義題目 ヨーロッパ産業革命
開講キャンパス
授業概要 経済史は経済の歴史的研究である。しかし、歴史は回顧趣味でやるべき学問ではない。「記憶喪失が病気であるように、過去の根を失った文化は狂う」と述べた人もいる。経済学でも歴史的分野の研究は必要である。この講義は近代の産業革命ないし産業化を取り上げる。
学修目標 この講義は経済史を専門とする大学院生だけでなく、経済理論や経済政策を専攻する大学院生も履修できるように、現代の産業社会を理解する上でもっとも重要な現象である産業革命と産業化を対象とする。その中身を正確に理解することは、どのような分野を専門にする大学院生にとっても自分の勉学に役立つはずである。
この博士前期課程の講義では、学界を代表する学者が書いた一般的な概説書を読む。それによって(1)現代の学界で産業革命がどのように解釈されているかを知ること、(2)経済史と産業革命に関する専門用語を学ぶこと、(3)英語文献を自由に読めるようにすること、以上の3点がこの講義の学修目標である。
授業計画 以下の英語文献を購読していく。毎週、一つの単語も、一つの文章もおろそかにせず丁寧に読んでいく。従って(1)歴史的な研究に関心を持っていること、(2)予習のための時間を毎週7−8時間は確保できること、この2点が講義を履修する条件となる。
評価方法 出席、予習、レポート。
テキスト 次の経済史事典の「産業革命」その他の経済史関連の項目を読む。
The Oxford encyclopedia of economic history,5.vol.,Oxford University Press,2003.(『オックスフォード経済史事典』全5巻)。
 この経済史事典は、オックスフォード大学が中心になって世界中の著名な学者を総動員して完成したばかりの最新の文献であり、素晴らしい論説が掲載されている。
その他