南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜
担当者
荒井 好和
講義題目 政治経済学の観点から金融政策を評価する
開講キャンパス
授業概要 90年代後半以降の金融危機について考えるためには、それまでの金融政策の歴史と評価、とりわけ金融政策の政治経済学的な考察が不可欠である。ただ、金融政策の政治経済学的な考察といっても、さまざまな観点がありうる。この講義では、政治的景気循環モデルを採用している下記の書物を取り上げ、批判的に検討してみたい。
学修目標 日本の金融政策の運営は、ともすれば大蔵省(現財務省)と日本銀行によって恰も「技術的に」行われているかのように思われがちであるが、政治が政策に積極的に関与し、影響を及ぼしている側面もある。金融政策を評価する際には、こうした側面を含めた幅広い視野からの考察が必要である。
授業計画 1回につき一つの章を取り上げる。内容の要約は最小限にして、討論に時間を割きたい。なお、この講義では下記のものをテキストとして使用するが、是非他の文献も参照して欲しい。関連文献については、「特別テーマ講義」の講義概要をみられたい。
評価方法 報告内容とレポートで評価する。
テキスト 伊藤隆敏・T.F.カーギル・M.M.ハッチソン(著)、北村(監訳)『金融政策の政治経済学(上)』東洋経済新報社、2002年。
その他