南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜
担当者
水谷 重秋
講義題目 日本経済の現状と対策
開講キャンパス
授業概要 本講義は、バブル経済発生後の不況と、その解決策として提案され一部は実施された経済政策の再検討を行う。財政政策と金融政策の有効性、量的緩和の試みと帰結、不良債権処理、公的資金投入による銀行救済策の妥当性、インフレターゲティングの有効性など、マクロ経済政策に関する論争を手掛かりにして、上記目的を達成する。
学修目標 現代の日本経済の現状を正確に把握することと、その対策について正しい評価が行えるようになることを学修目標とする。
授業計画 下記テキストとそのときどきに指示する参考文献、さらには最新の統計データを利用しつつ、バブル経済発生後の日本経済の現状と対策について検証する。講義を中心にしつつも、できるだけ受講者各自が議論に参加できるような工夫を加える。講義内容の一部は次のとおりである。
1.バブル経済発生の真因と実態
2.金融政策の是非(金融政策の効果、ゼロ金利政策、量的緩和政策、インフレ目標)
3.財政再建と景気回復(財政政策の効果、財政破綻問題)
4.金融システム問題に対する処理の適切性(銀行の貸し渋り問題、不良債権処理、金融システム対策)
5.構造改革と景気政策
評価方法 講義への参加態度と、プレゼンテーション能力、学期末レポートとを総合的に評価する。
テキスト 井上謙吾『何が正しい経済政策か ─現代マクロ政策論争の検証─ 』日本経済新聞社、2000年。
その他