南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
担当者
佐々木 康夫
講義題目 現代企業論
開講キャンパス
授業概要  現在の企業経営の実態を把握し、企業社会に見られるさまざまな現象の要因を日本経済の歴史的経緯と国際情勢の推移を踏まえ経営理論に照らして明らかにし、大競争の本格化に対応するための過去の建設的破壊、それに求められる組織エネルギー高揚の方途、それを実践するために必要な企業のあり方を考える。併せて、二十一世紀という情報・智恵・創造性の時代に経営管理指導者はどうあるべきかを考える。
学修目標 例えば、トヨタを成功に導いた同じトヨタ生産方式を導入したダイエーは行き詰まった。何が二つを分けたのか。経営では手法以外に重要な要素がその成否を決める。数字には表われないさまざまな要素が鍵を握っていることを理解することによって経営及び経営管理者のあり方を見極める。あるいは過去では雪印や三菱自動車、最近では建築強度偽造、ライブドア・“ショック”等不詳事件が自社はもとより社会を混乱させている。共通する根本原因を探り、堅実かつ持続的に勝つ経営とは何か、を知る。
授業計画 主な命題:日本的経営の何を残し、何を捨てるか
・経営と管理の分界をどうつけるか・大競争時代では何を、どう競うのか・個人と組織の関係はどうあるべきか・経営管理指導者にどのような資質と能力が求められるか・経営学の理論の系譜から、今、改めて何を学ぶべきか・外国企業から何を学ぶか・経営の社会的対応はどうあるべきか・現在の日産とトヨタの経営はどこが、どう異るか、そこから何が学べるか。
 以上を踏まえて全員参加の議論を交え学習を進めていく。
評価方法 レポートと研究への熱意
テキスト 講義のなかで適宜、参考書等のリストを渡す。
その他