南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
3
担当者
村松 久良光
他の科目との関連 マクロ経済学、ミクロ経済学、経済政策論、労働経済論、総合政策I(現代企業論)、
総合政策論II(人的資本論)、総合政策論III(労働問題と政策)、経営労務論
他学科履修 不可
副題 労働経済学:マクロ経済、労働市場と雇用システムの国際比較
授業概要 プロジェクト研究テーマの設定理由と内容
 今、最も問題になっている若年層の失業問題ひとつとっても、マクロ経済の視点、労働市場の視点、そして企業の雇用システムを総合的に見ていくことが大事である。しかも、日本だけを見るのではなく、米国、ドイツ、スウェーデンなどの先進諸国との比較の視点を持ち、さらに、中国、韓国、東南アジア諸国も視野に入れて研究し、日本の雇用政策を検討する上で参考にしたい。
学修目標  マクロ経済と雇用システムに関して、日本と海外の主だった国について基本を理解する。次に、受講生の関心のある国について基本文献を調べて発表・討論して、プロジェクト研究III・IVにおける卒業論文の準備を行う。
授業計画 プロジェクト研究の進め方
a.3年次春学期では、日本を中心に、最近の変貌する働き方や仕事に関わる制度を社会学の視点から書かれた佐藤博樹・佐藤 厚編『仕事の社会学』(有斐閣、2004年12月)を読んで、日本の最近の経済・労働事情を学び、海外との比較の基準としたい。
b.夏期合宿では、奥林康司他編『現代労務管理の国際比較』(ミネルヴァ書房、2000)または受講生の希望によって柴山恵美子ほか編著『世界の女性労働』(ミネルヴァ書房、2005年9月)を用いて、先進諸国やアジア諸国の雇用システムを学ぶ。
c.夏期の課題として、関心のある国を1国選んで、その国の経済、労働事情に関する最初のレポートを作成する。さらに、自宅または帰省先の近くのハローワーク(公共職業安定所)を訪問し、それに関するレポートも作成する。
d.3年次秋学期では、提出されたレポートをもとに、さらに文献やデータを収集し、発表、討論を行い、  4年次におけるカントリーレポート作成につなげていく。
評価方法 授業熱心度とレポートの評価。
テキスト 佐藤博樹・佐藤 厚編『仕事の社会学』(有斐閣、2004年12月)
奥林康司他編『現代労務管理の国際比較』(ミネルヴァ書房、2000年)または柴山恵美子ほか編著『世界の女性労働』(ミネルヴァ書房、2005年9月)
その他 受講生は、外国のうち、1、2カ国を特定し、どういう動機でその国に関して強く関心を持ったか、そして経済、社会、文化など、それに関連した本を読み、自分なりに調べ、その国はどのような経済基盤のもとで、どのような発展状況にあり、現在抱えている問題は何かなどをつかんでおくことが望ましい。将来の進路に直接結びつくわけではないが、日本および他国の経済・労働事情に関心を持ち、ある国について積極的に深く調べ、その国のエキスパートを目指そうとする学生を望む。