南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
4
担当者
山田 望
他の科目との関連 宗教論・キリスト教概論・「国家と宗教」
他学科履修 不可
副題 キリスト教文明論──キリスト教の歴史的展開と諸問題
授業概要  このプロジェクトでは、イエスの「神の国」の思想が、幾つかの段階を経て、教会という枠組みの中に教理として嵌め込まれていく過程を辿りながら、キリスト教文明は、教会内部の宣教政策や国家の宗教政策とどのような諸問題において如何なる関わりを持ってきたのか、歴史的、思想史的、文化史的に解明することを目的とする。基本的には、キリスト教文明の基礎が形づくられた古代末期から中世にかけての時代を対象領域とするが、常に現代世界におけるキリスト教文明の功罪との繋がりを見据えた研究となることを目指す。
 毎回の授業は、学生が持ち回りで、選択した文献の内容について発表しながら、互いにディスカッションする形式で進められる。単なる報告ではなく、問題の所在が何処にあるのか、何が課題であるのか、を常に意識した発表が求められる。
学修目標 プロジェクト研究IIIでは、設定された自分のテーマについて、論文のアウトラインを決め、それに従って執筆を開始することが重要な目標となる。そのために、必要な文献をデータベースを駆使して探し出し、読破、消化しながら、常にアウトライン全体を見渡しつつ、その細部を修正しながら執筆を進める。プロジェクト研究IVでは、教員の指導により論文の後半を書き進め、完成させることが目標となる。そのために、毎回の発表では、書き進めたところまでの成果を披露してディスカッションを行い、その結果を論文内容に反映させる。
授業計画  キリスト教文明の諸問題を扱うに際し、学生には三つの分野、すなわち1)歴史、2)思想史、3)文化史のうちのいずれかの分野を選択し、それぞれの分野での要求された文献を読破し、その内容について発表する作業が課せられている。3年次後半では、古代、中世、現代のいずれかの時代の特定の問題に絞り込んで自らの課題意識を深め、対象とする問題において宣教政策、宗教政策上のどのような力学が絡み合っていたのか立体的に把握することが求められる。
評価方法 出席、発表内容、ゼミナールへの貢献度、レポート。
テキスト 講義時に提示する。
その他