南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1〜
担当者
宮川 佳三
他の科目との関連 アメリカの外交
他学科履修
副題 新世界・アメリカと「文明の衝突」
授業概要  今日、国際社会は「文明の衝突」の時代に入ったかの印象を与えている。中東における最近の情勢に、具体的に、その兆候を見ることが出来る。「文明の衝突」は人類全体に大きな問題を世界にぶつけている。アメリカがその地において重要な役割を果たしている。
 そのアメリカは自国の良かれと思う主義・原則に基づき対外関係を考えてきた。例えば、アメリカはイラクに自由と民主主義をもたらし、そのことで中東地域に平和と安定をもたらすことが出来る、と信じている。
学修目標  アメリカの物の考え方はどのようにして生まれ、育ってきたのか。「旧世界」=「ヨーロッパ」とコントラストの「新世界」=「アメリカ」はどのように建国され、発展してきたのか。その発展の中でアメリカは「新世界」にすでにあった人々や文化・生活様式をどのように理解し、付き合ったのか。その結果はどうなったのか。このような問いを意識して、「アメリカ文明」とはどのようなものなのか、を理解できるようにする。
授業計画  この問題に迫るために世界史の文脈でアメリカの誕生・発展を辿る。次のようなテーマを扱います。
  大航海の時代
  スペイン・ポルトガル・オランダの海外発展
  ヨーロッパにおける「国家」に関する考え方の変化
  イギリスの「新世界」への進出—北アメリカへの植民
  アメリカ独立・建国の理念—理念の共和国
  アメリカの発展・膨張と「明白な宿命」
  世界に向かうアメリカ・アメリカの帝国主義
  東アジアにおける国際関係とアメリカ:日本・ヨーロッパ・アメリカの三角関係の変化
評価方法 中間レポート、定期試験に基づき評価する。出席チェックが出来る場合は出席率を考慮する。
テキスト 指定のテキストはなし。必要に応じて教材を用意する。更に参考図書の案内をする。
その他 日頃の国際社会の問題に目を向けること。
日本語と英語の両言語を用いる。