南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜
担当者
渡辺 義和
他の科目との関連 異文化との出会い(社会言語学から見た異文化)を履修している事が望ましい。
他学科履修
副題
授業概要 特に20世紀の後半から人種、文化、性別、職種等を越えた人間の共生が重要視されている。社会言語学やコミュニケーション学においても、異なった社会グループの共生は言語使用の側面から研究・分析されてきた。この講義では、社会言語学とコミュニケーション学の基礎を学び、それを土台にして、様々な社会グループの人間が現代社会で共生する上で遭遇する問題について学び、その解決策を探っていきたい。医療場面や言語に障害を持つ人々のコミュニケーションについても触れる。
学修目標 受講生は、この授業を通して以下のことを学ぶことが望まれている。
1)言語使用の社会的意味、言語使用とアイデンティティ形成との関係
2)コミュニケーションにおける前提知識の意義
3)異なった言語使用に対する背景の理解
4)自己の言語使用の客観的理解
授業計画 第1  社会言語学とコミュニケーション学の基礎
第2  共生とコミュニケーション:遊びといじめ
第3  言語権と差別語
第4  言語政策と世界の状況
第5  ジェンダー間コミュニケーション:目的とスタイルの違い
第6  ジェンダー間コミュニケーション:映画に見るジェンダー描写
第8  世代間コミュニケーションとアコモデーション論
第9  世代間コミュニケーション:前提と知識
第10  医療コミュニケーション:保険医療社会学の観点から
第11  医療コミュニケーション:模擬患者を使った診断場面
第12  コミュニケーション障害:言語の習得と構音機能
第13  コミュニケーション障害:吃音、聴覚障害、自閉症
第14  コミュニケーションの違いを乗り越えて
評価方法 成績は復習テスト、期末ペーパー、平常点等を参考にしてつける。
テキスト 授業中に配付するプリント以外に、指定図書を参考に読むことが望まれる。指定図書は以下のとおり。
『ことばと国家』(田中克彦著、岩波新書)
『世界の言語政策』(河原俊昭編著、くろしお出版)
『ことばと共生』(桂木隆夫編著、三元社)
『健康と医療の社会学』(山崎喜比古編著、東京大学出版会)
『老いはこうしてつくられる』(正高信男、中公新書)
『自閉症の子どもたち』(酒木保著、PHP新書)他
その他