南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1
担当者
田中 恭子
上野 宏
藤本 潔
講義題目
開講キャンパス 瀬戸キャンパス
授業概要 本講義では、現代社会が直面する問題、すなわち政策が要請される問題の総括から始める。その上に立ち、政策策定・執行・評価の方法を考える。政策目標の設定・解釈に当たっては公共選択論などだけでなく、本研究科の歴史・地域文明・国際社会科目と関連づけながら、価値観と方法の多様性に対する理解を深めていく。さらに政策の執行・評価においては定性的のものだけではなく、数量的分析技法をも取り入れ、現実問題に応用できる基盤を習得させる。

[オムニバス方式]
(田中担当分)政策学の展開を歴史的に概観し、問題発見から解決に至るプロセスを検討しながら、政策の策定・執行・評価に関する方法論を学習する。
(藤本 潔教授)科学的裏付けおよび合理的根拠に基づいた政策目標の設定や政策提言について、現実の事例、特に環境問題に応用させながら学習する。
学修目標 田中担当分:政策科学の基礎理論の概要を理解させる。とくに、政策プロセスの政治的側面について、政治学の方法論を用いて分析するための知識を修得させる。藤本担当分:科学的・合理的根拠に基づいた政策提言・立案の重要性について認識する。
授業計画 田中担当分1.ポリシー・サイエンス(政策科学)の成立とその目的2.ポリシー・サイエンスの研究成果の複雑性と学際的な方法論3.総合的なアプローチによるポリシー・プロセス研究の可能性4.ポリシー・プロセスの改善:民主化と合理化上野担当分:経済学からのアプローチを中心とする
1−a.政策工学と政策プロセス
1−b.経済学の概念・方法と総合政策学
2.経済政策を最適化問題として定式化する:市場機構とその問題
3.非パレート均衡解:ゲームの理論
4.法と経済学
5.社会的厚生関数と公共選択藤本担当分1.現代社会における環境問題と総合政策的アプローチ2.合理的根拠(科学的裏付け)に基づく政策立案と実効性3.政策提言をめざしたプロジェクト計画の立案(1)4.政策提言をめざしたプロジェクト計画の立案(2)
評価方法 田中担当分:レポート上野担当分:定期試験を中心とする。クラス討論・出欠状況も加味する。藤本担当分:レポートおよび討論への参加姿勢から評価する。
テキスト 田中担当分:宮川公男『政策科学入門』第2版、東洋経済新報社、2002年。上野担当分:参考資料を適宜配布する。藤本担当分:なし
その他