南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
石原 美奈子
他の科目との関連
履修対象学科
副題 エスノナショナリズムの諸問題
講義内容  本講義では「人間の尊厳」を民族問題との関連で考察する。そのために、現在世界各地で起こっている民族対立や地域紛争、構造的暴力としての南北問題、先住民権問題、貧困と搾取、また様々な領域での差別問題の現状に眼を向け、そこに見られる人権侵害の内容とその要因を見極め、「人間の尊厳」の回復がこのような問題領域でいかに可能であるかを一緒に考える。
学修目標  独立以後のアフリカ諸国が直面してきたさまざまな政治経済的問題を、民族問題という切り口から考えていく。アフリカ諸社会において「民族」がどのような意味と価値をもっているのか、それが政治経済的問題とどのように関連しているのか、またそうしたアフリカの諸問題が国際社会の動向とどのように関連しているのか、等の点について理解を深める。そのために、独立以降アフリカで起きたいくつかの紛争や内戦の事例をとりあげ、それらが民族問題、植民地支配、資源問題、国際政治、とどのように関わっているのか、について考える。
講義計画 1. 独立以降のアフリカの紛争の特徴
2. アフリカの紛争と民族問題
3.1994年ルワンダのジェノサイドについて
4.ルワンダにおける「民族」の問題
5.ルワンダの国内問題と周辺諸国のかかわり
6.アンゴラにおける内戦とその要因
7.アンゴラの国内問題と周辺諸国のかかわり
8.リベリアにおける内戦とその要因
9.リベリアの国内問題と周辺諸国のかかわり
10.ソマリアにおける内戦とその要因
11.ソマリアの国内問題と周辺諸国のかかわり
12.「民族」問題への各国政府の取り組み
13.アフリカの政治経済問題への地域的取り組み
14.アフリカの政治経済問題への国際社会の取り組み
評価方法 小テスト30%とレポート70%
テキスト 講義の中で適宜紹介する。
その他