南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
杉下 かおり
他の科目との関連
履修対象学科
副題 文化人類学とアフリカ
講義内容 文化人類学は、異文化の理解を中心的な課題とする学問です。本講義では、まず、西洋と日本における文化人類学の歴史を概観します。この時、「理解」の前提となっている世界秩序を明らかにし、文化人類学のあり方を問い直します。次に、私達が持つアフリカ観を批判的に検討し、その上で、文化人類学的なアフリカ研究を紹介します。具体的には、「妖術」や「精霊」に関する言説と実践、特に「伝統医」と呼ばれる専門家の活動に注目し、現代アフリカの複雑な意味世界を探訪します。
学修目標 以下の点を中心に講義内容を理解し、それについて自分なりの問題意識を形成し、主体的に学ぶことを心掛けて下さい。
  1.西洋による非西洋支配と文化人類学の関係
  2.日本における文化人類学の発展
  3.西洋と日本のアフリカ観
  4.災因論としての妖術・精霊信仰
  5.伝統医療と近代医療の関係
講義計画 1.導入
2.文化人類学の歴史:理解する「西洋」と理解される「非西洋」(1)
3.文化人類学の歴史:理解する「西洋」と理解される「非西洋」(2)
4.日本の西洋化_近代化と文化人類学(1)
5.日本の西洋化_近代化と文化人類学(2)
6.異文化としてのアフリカ:「未開」の烙印(1)
7.異文化としてのアフリカ:「未開」の烙印(2)
8.自文化としてのアフリカ ─ ゲストを迎えて
9.妖術と精霊をめぐる意味世界(1)
10.妖術と精霊をめぐる意味世界(2)
11.科学と非科学のはざま:「伝統医療」の展開(1)
12.科学と非科学のはざま:「伝統医療」の展開(2)
13.異文化理解を越えて
14.まとめ
15.定期試験
評価方法 定期試験80%、平常の取り組み20%の割合で成績を評価します。後者について評価するため、講義の感想などを書く機会を設けます。
テキスト 特に指定しません。講義中に参考文献を紹介するほか、必要に応じて資料を配布します。
その他