南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
川橋 範子
他の科目との関連
履修対象学科
副題 自己理解と他者理解の出会う場
講義内容 自己と異なる「他者」を理解するとはどのようなことだろうか。近年、「ジェンダー、エスニシティ、人種、性的指向」などの多様性と差異のキーワードが注目されている。他者との差異について考えることは自己のアイデンティティや同質性について考えることでもある。この授業では「他者」を理解する可能性、必要性と、それを自己理解につなげていく道を考察していく。
学修目標 「他者理解」や「自己理解」の問いは現代日本に暮らす自分とは無関係だと思う人もいるかもしれない。しかし現代の日本社会は急速に多文化化しつつあり、多様で異質な価値との出会いが増えてきている。これを自分にとって切実な問いと認識し、価値の対立や新しい倫理観に出会ったときの道しるべとしての授業を目指している。
講義計画 1から4週 イントロダクション、自文化と異文化、複合的マイノリティのアイデンティティ
5から7週 女性とマージナリティ、エスニシティ、ジェンダー、人種
8から10週 「日本人論、日本文化論のわな」、西洋のまなざしとオリエンタリズム
11から13週 エスノセントリズム、文化相対主義をこえて
14から15週 多文化と新たな結びつきの可能性、レヴュー・セッション、試験
評価方法 学期末に論述筆記試験を実施する。試験の際、参考資料の持ち込みを禁ずる。
テキスト 『異文化論への招待』、黒木雅子著(朱鷺書房)
その他 受講登録の人数制限をもうける予定。