南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
脇田 貴文
他の科目との関連
履修対象学科
副題 確率と統計
授業概要  日常生活の中で、『統計』を含んだ情報に触れる機会は非常に多い。例えば、ニュース等で扱われる世論調査や雑誌での意識調査、最近ではインターネット上でもさまざまな調査が行われ、その結果が情報として公表されている。また、テレビの視聴率や降水確率なども統計的な考え方に基づいている。
 情報の中に人数やパーセンテージなどの客観的な数値を示されていると納得してしまいがちであるが、その結果は本当に物事の本質を表しているのだろうか。
 統計は、ものごとを観察(調査)し、そこから得られた情報(数値データ)を、平均値などの指標や表・グラフによって集約することによって、その現象の特徴を探ることを目的としている。統計的なものの見方ができるようになれば、自分にとって都合のいい(本当はよくない)情報に振り回されなくてもすむだろう。 
 この授業では、できる限り身近で、具体的な情報を提示し、統計・確率の考え方を解説する。
学修目標 統計学に関する基本的な考え方を理解し、「統計」を用いた情報の読み方を身につけること
授業計画 以下のようなテーマを取り上げていく。

第1回 イントロダクション  平均の意味
第2回 データの散らばり・偏差値の長所と短所
第3回 知能指数(IQ)の考え方
第4回 関連があることとないこと(相関係数)
第5回 確率の考え方(コイン投げ)
第6回 誕生日が同じ人がいる確率・宝くじの確率
第7回 降水確率
第8回 選挙報道での「当確」の考え方(統計的検定1)
第9回 誤差の考え方・統計的検定2
第10回 効く薬と効かない薬(統計的検定3)
第11回 視聴率の考え方
第12回 心理学のアンケート調査によって分かること
第13回 統計的手法概説
第14回 まとめ

・上記以外にも、雑誌・新聞・インターネット上の様々な情報を提示していく予定である。
・説明上、数式を用いることもあるが、高校までの数学が苦手だったかどうかは問題にはなりません。できる限りイメージと数式の両面で理解できるよう配慮します。

評価方法 レポート課題および授業時間内に行う小テスト( 1, 2回)で評価する。
テキスト
その他