南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
小林 寧子
他の科目との関連
履修対象学科
副題 東南アジアの歴史をつくった人々
講義内容 今の東南アジアを考えるうえで欠かせない政治指導者、知識人の生涯、思想を通して東南アジアの近現代史を考察します。東南アジアは古くから「文明の十字路」と呼ばれています。インド、中国、イスーラム世界、ヨーロッパの文明がここで交錯しました。東南アジアの人々はそのような外来文明をどのようにしてわがものとして、東南アジアの風土の中に息づかせてきたのでしょうか。また、その中で東南アジア固有の伝統や文化はどのような形で発展したのでしょうか。民族運動、民主化・人権問題などと深く関わった人々の思索を通して考えます。
学修目標 多民族・多宗教国家の成立を歴史的に跡づけ、そこに内包される問題への理解を深める
講義計画 1.東南アジアの概観:多様な世界
2.植民地支配とナショナリズム
3.フィリピン1)民衆カトリシズム:民衆はカトリックをどう理解したか
4.フィリピン2)ホセ・リサール:フィリピン人の歴史の発見
5.フィリピン3)フィリピン革命:アジアで最初の民族革命
6.インドネシア1)カルティニ:見果てぬ女性解放の夢
7.インドネシア2)スカルノ:人民の代弁者をめざして
8.ベトナム1)ファン・ボイ・チャウ:日本への期待と失望
9.ベトナム2)ホーおじさんの奇跡:革命聖者は何を語ったか
10.冷戦下の東南アジア1):ベトナム戦争
11.冷戦下の東南アジア2):9・30事件
12.日本の経済進出と反日暴動
13.開発と民主主義
14.多元主義社会への模索
評価方法 定期試験
テキスト 『現代アジアの肖像 9〜15』(岩波書店、1996年)
『英雄たちのアジア』(別冊宝島、1993年)
『東南アジア史 I・II』(山川出版、1999年)
その他