南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
石月 静恵
他の科目との関連
履修対象学科
副題 日本近代女性史
講義内容  女性史とは何か、その成立の歴史を概説し、次いで、日本近代女性史に関する研究状況を概観する。女性史の課題として、家族、労働、母性、経済的権利、政治的地位などが通時代的に存在するが、日本近代女性史の特徴として、政治、教育、労働、生活、運動、思潮を考察しながら女性史の視点を養っていきたい。近代史という今日に近い時代であるだけに、現代の状況や課題と結びつけることができるように配慮したい。女性史を講題として掲げているが、女性の状況や状態・活動を追うということだけではなく、ジェンダーの視点から日本近代史を再構築、再検討したい。
学修目標  日本近代女性史を学ぶことは、現代の日本の女性の状態を知ることであり、その成り立ちおよび現在に至る経違を確認することである。したがって、過去のでき事として把えるだけでなく、現在への連関を学生各自が理解することを目標とする。同時に、それぞれの時代背景の中で政治・教育・労働・生活・運動・思潮をジェンダーの視点から分析し、状況の中で差別を克服しようとする主体性確立の過程を学びとってもらいたい。
講義計画 1〜2 女性史とは 女性史研究史
3〜4 政治 a近代国家と法   b女性の人権
5〜6 教育 a良妻賢母主義   b女子の高等教育
7〜8 労働 a女性労働の形成  b女性労働の拡大と勤労動員
9〜10 生活 a家族制度     b生活の変化
11〜12 運動 a女性運動の展開  b女性運動の高揚と退潮
13〜14 思潮 a女性をめぐる論争 b女性解放論
15 定期試験
評価方法 授業への出席と授講の仕方(20%)、レポート(10%)、定期試験(70%)により評価する。
テキスト 『近代女性史講義』(仮題)世界思想社
その他