06733 文学をめぐって3
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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1〜4 |
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細谷 博 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 小説と映画 ——小説を読む、人間ドラマを観る—— |
講義内容 | 日本と世界のすぐれたいくつかの小説と映画作品を対象として、表現されたさまざまな〈人間像〉と〈世界像〉を理解し、それらを別個の表現として比較対照しつつ、読み手・鑑賞者としての自分自身のあり方・特性についても考える。すなわち、つよく自分を引きつける部分や反撥を感じさせる部分などに注意しながら、ていねいに作品表現をたどって分析していくことによって、〈いま・ここ〉に生きる自分がどのような人間観や世界観をもっているのか、ということをも考えていく。 また、すぐれた小説や映画の中で、ときに凡庸な外見のただ中から何とも印象的な姿を見せ、また異様なよそおいのすき間からたしかな手触りを感じさせるいきいきとした〈人間像〉を追究する。そのように彼らを受けとめ、あらためて〈今・ここ〉に現出することこそが〈読む〉(観る)という体験であるからだ。 室生犀星、遠藤周作、芥川龍之介などの小説と映画化作品、その他の中から取り上げる予定。 |
学修目標 | ことばや映像によって表現されたさまざまな人間形象と作中世界のあり方を対象として、まずは正確な理解をめざす。さらに、すぐれた解釈にふれてみずからの読み方をも対象化し、相対化することによって、より柔軟に深化、発展させられるような読解力と思考力を養うことを目標とする。 |
講義計画 | 小説と映画作品の読解、鑑賞と分析を交互に行っていく。 1 導入 2〜3 作品読解、分析批評。 4〜5 映画上映、分析批評。 6〜7 作品読解、分析批評。 8〜9 映画上映、分析批評。 10〜11 作品読解、分析批評。 12〜13 映画上映、分析批評。 14 作品読解、分析批評。 15 試験 なるべくわかりやすく、具体的に作品本文を読み解いていく。重要な箇所を随時ページ数で指摘するので、文学テキストは指定のものを用意すること。 |
評価方法 | 総合評価(出席10%、提出物20%、筆記試験70%)。欠席過多を適用する。 |
テキスト | 遠藤周作『わたしが・棄てた・女』講談社文庫 遠藤周作『深い河』講談社文庫 室生犀星『あにいもうと』講談社文庫 |
その他 |