07151 西洋史A
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選 |
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春学期 |
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2 |
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1〜4 |
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岡地 稔 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 古代から中世へ |
講義内容 | 古代から中世にいたるまでの西洋世界の歴史の概要を追う。事実経過、政治構造、社会構造など、基本的な諸事項を確認していくとともに、特に、歴史の転換期において人が何を考え、どう行動したかを、その時々の政治家、著述家、歴史叙述家たちの言動や、その心性を推し測りつつ、考察していく。 初めにとりあげるのは「共和政ローマの成長と変質」。都市国家から出発したローマは、世界帝国に成長する一方、次第に共和政から一人支配へと体制を変質させていく。共和政国家ローマがかかえた問題は何であり、人々はどう行動し、その結果はどうであったのか。特にカトー、スキピオ・ナシカ、ティベリウス・グラックス、カエサルらの言説・行動からこれを追う。ついで「帝政ローマの栄光の影で」。繁栄とその後に訪れた国家存亡の危機の中で人は何を考え、どう生きたか。タキトゥス、サルウィアヌス、シドニウスら著述家の言うところに耳を傾ける。最後に「蛮族の中で」。西ローマ帝国滅亡後、亡国の民となったローマ人の生きた道を、ゲルマン人の国家の中で生きるしかなくなったローマ人がどう生きたかを、ボエティウス、カッシオドルスの例から考える。 |
学修目標 | 西洋の歴史に関して、基本的な事項についての知識を深める。特に以下の諸点の理解に努める。 1)共和政ローマの政治の仕組みは、現代の民主国家にも劣らぬ、よく考えられたものであったが、その仕組みがどのようなもので、しかしまたそれが何故うまく機能しなくなったのか、理解する。 2)帝政期ローマは次第に統制国家となり、社会は閉鎖的になっていき、そこに次代の中世的社会が用意されることになる。古代ローマ社会がどのようにして中世的社会へ転換していくのか、理解を深める。 3)ローマの政治家の多くは文筆家でもあり、本講でとりあげる著述家たちもそのような人々であったが、中世に近づくにつれ、著述の担い手は聖職者へ移っていく。社会の中世的世界への移行を、本講でとりあげる著述家たちの顔ぶれ、文化の担い手たちからも理解する。 |
講義計画 | 1 序 2 共和政ローマの成長と変質 (1)ポエニ戦争(1):「カルタゴは滅ぼさねばならない」 (2)ポエニ戦争(2):「カルタゴは滅んだ。つぎに滅ぶのはローマだろうか」 (3)グラックス兄弟の改革:「草をはむ獣でさえ、ねぐらをもつのに・・・」 (4)カエサルの逡巡:「賽は投げられた」 3 帝政ローマの栄光の影で (5)元首政:「悪い元首の下ですら偉大な人物が生きられる」 (6)専制君主政:「苛税は虎よりも猛なり」 (7)西ローマ帝国の滅亡:「これほどの試練に対して、見捨てるなどとは・・・」 4 蛮族の中で (8)ゲルマン諸王国の成立とローマ人(1) (9)ゲルマン諸王国の成立とローマ人(2) 5 古代社会から中世的世界へ |
評価方法 | 定期試験により評価する。 |
テキスト | テキストは使用せず。適宜プリントを配布する。 |
その他 |